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~大腸カメラを受けた医師が思う「3つの壁」~

2026.08.16
    院長コラム

―① 前処置(下剤)について―

 

前回のコラムでは、「患者さんにとって大腸カメラの何が嫌なのか?」というお話をしました。

私自身、これまで多くの方の大腸カメラ(大腸内視鏡)を行い、検査後にさまざまな感想を伺ってきました。また、私自身も大腸カメラを受けた経験があります。

その中で感じる、大腸カメラが苦手になる3つの壁は、

① 前処置(下剤)
② 内視鏡検査そのものの苦痛
③ 検査や結果に対する羞恥心・恐怖

です。

今回はまず、①の「前処置」についてお話しします。

大腸カメラ(大腸内視鏡)は胃カメラ(胃内視鏡)と違い、検査前に大腸の中をきれいにする必要があります。そのため、前日から当日にかけて「前処置」を行います。

方法はいくつかありますが、当院ではできるだけ負担が少なく、シンプルな方法を採用しています。

前日は、当院のHPにもお示ししていますが、うどんやプレーンなパンなど消化の良い食事をとっていただき、寝る前に錠剤を3錠内服していただきます。そのため、基本的には検査前日も普段どおりお仕事をしていただけます。

そして検査当日の午前。ここが「大腸カメラで大変だった」と言われる方も多いところです。

午前中に「腸管洗浄液」という下剤を飲んでいただきます。味の感じ方には個人差がありますが、私自身が飲んだ印象では、少し塩分の濃い清涼飲料水といった感じでした。

味そのものよりも、ある程度の量を飲まなければならないことを負担に感じる方が多いと思います。

ただ、腸管洗浄液も以前と比べて改良されており、最近では1L程度の内服で腸がきれいになる方も多くなっています。

また、「どうしても液体の下剤の味が苦手」という方には、錠剤タイプの腸管洗浄薬という選択肢もあります。かなりの数の錠剤を飲む必要があるため、こちらの方が楽とはいい難いですが、液体の味がどうしても苦痛という方には選択肢の一つになります。

下剤を飲み始めると、何度もトイレに行くようになります。そして排便の状態を確認しながら、大腸が検査できる状態まできれいになったかを判断します。

ここでよく聞かれるのが、

「下剤は自宅で飲むのですか? 病院で飲むのですか?」

というご質問です。

当院では、どちらも選択できます。

自宅の慣れた環境でゆっくり飲みたい方は、ご自宅で前処置をしていただけます。

一方、初めての大腸カメラで不安がある方や、「ちゃんと腸がきれいになったか自分では分からない」という方には、院内での前処置も可能です。

当院には、トイレ・テレビを備えた前処置専用の個室を5室ご用意しています。周囲を気にせず過ごしていただきながら、必要に応じて看護師が排便状態を確認し、検査の準備を進めていきます。

大腸カメラに必要な前処置を完全になくすことは、現在のところできません。

だからこそ、「下剤はつらいものだから仕方がない」で終わらせるのではなく、どうすれば少しでも負担を減らせるのか、一人ひとりに合った方法を考えることが大切だと思っています。

次回は、2つ目の「内視鏡検査そのものの苦痛」について。

「大腸カメラは本当に痛いのか?」

私自身の経験も交えながら、当院でどのような工夫をしているのかについてお話ししたいと思います。

 

医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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