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~大腸カメラは痛い?~
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院長コラム
―② 内視鏡検査そのものの苦痛について―
前回は、大腸カメラ(大腸内視鏡)の「3つの壁」のうち、①前処置(下剤)についてお話ししました。
今回は2つ目、「検査そのものの苦痛」についてです。
大腸カメラをおすすめした際に、
「痛いんですよね?」 「以前受けたとき、とてもつらかったので……」
と言われることがあります。

実際、大腸カメラは胃カメラと違い、長く曲がりくねった大腸の奥まで内視鏡を進めていく検査です。そのため、内視鏡で腸が引き伸ばされたり、空気が入って腸が張ったりすると、痛みを感じることがあります。
私自身も大腸カメラを受けたことがありますので、「できれば痛い思いをしたくない」という患者さんの気持ちはよく分かります。
しかし、大腸カメラは大腸がんの早期発見だけでなく、将来大腸がんになる可能性のある大腸ポリープを発見し、早い段階で切除できる検査でもあります。
つまり、大腸がんを「見つける」だけでなく、大腸ポリープの段階で治療することで、大腸がんを予防するという大切な役割があります。

だからこそ、「痛そうだから大腸カメラを受けたくない」という方を少しでも減らしたいと考えています。
苦痛を減らすためにまず大切なのは、内視鏡の挿入方法です。
大腸は人によって長さや形、曲がり方が大きく異なります。できるだけ腸を伸ばさず、その方の腸の形に合わせて丁寧に内視鏡を進めることが、苦痛を少なくするためには重要です。
また、観察の際に腸を膨らませる気体についても、当院では空気ではなく、体内に吸収されやすい『炭酸ガス(CO₂)』を使用しています。これによって、検査中だけでなく検査後のお腹の張りも軽減できます。
そして、もう一つ大きな助けになるのが『鎮静剤(麻酔)』です。
当院では、ご希望の方には鎮静剤を使用し、できるだけ眠った状態で大腸カメラを受けていただいています。
検査後に、
「気がついたら終わっていました」「気持ちよく眠っていました」
とおっしゃる方も多く、以前の大腸カメラでつらい経験をされた方にも有効な方法です。

ただ、私は「鎮静剤を使えば、内視鏡の技術は関係ない」というわけではないと考えています。
眠っているからこそ、できるだけ腸に負担をかけず、安全かつ速やかに検査を行うことが大切です。鎮静剤と内視鏡医の技術、その両方がそろって初めて「苦痛の少ない大腸カメラ」につながると思っています。
大腸カメラを完全に「何も怖くない検査」にすることは難しいかもしれません。
それでも、
「痛いから受けたくない」
「前回つらかったから、もう二度と受けたくない」
という理由で、本来必要な検査を諦めてしまう方を少しでも減らしたい。
そのために私たち医療者ができる工夫は、まだまだあると考えています。
次回は、大腸カメラの「3つの壁」の最後、
③「恥ずかしい」「結果を聞くのが怖い」
という、検査そのものとは少し違った不安についてお話ししたいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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