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~大腸がんを防ぐために~
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院長コラム
―「大腸カメラの何が嫌なのか」を考える―
先月は、潰瘍性大腸炎の新薬に関する全国規模のWeb講演会で座長を務めました。演者は、今年2月もご一緒させていただいた愛媛県立中央病院IBDセンター長の北畑先生です。


北畑先生は、いつも複雑で難しい内容を、とても分かりやすく整理してお話しくださいます。今回のご講演でも多くの学びがありましたが、その中で特に印象に残った言葉があります。
「患者さんにとって何が嫌なことなのかを重視する。」
という一言です。
この言葉は、潰瘍性大腸炎だけではなく、現在では国民病ともいえる大腸がん(大腸癌)にも通じる考え方だと感じました。
大腸がんを予防する最も有効な方法は、大腸カメラ(大腸内視鏡)でポリープの段階から発見し切除することです。腸をポリープのない状態に保つ「クリーンコロン」が、大腸がん予防に有効であることは、多くの研究で示されています。
それにもかかわらず、日本では大腸がんによる死亡者数は依然として多く、増加傾向にあります。
その理由はさまざまですが、私は以前から、
「患者さんにとって、大腸カメラの何が嫌なのか?」
という視点が、私たち医療者にまだ十分ではなかった面もあるのではないかと考えています。
「検査が痛そう・・・」「下剤がつらそう・・・」「恥ずかしい・・・」「結果が怖い・・・」
患者さんが抱える不安は、一人ひとり違います。
だからこそ、医療者は「検査は必要です」と伝えるだけではなく、その不安を一つずつ取り除く努力を続けなければならないと思っています。
実は、当院が開院時から取り組んできた完全個室での前処置や、鎮静剤(麻酔)を用いた苦痛の少ない大腸カメラも、「患者さんにとって何が嫌なのか」を考え続けた結果の一つです。
次回のコラムでは、患者さんが安心して大腸カメラを受けていただけるよう、当院が行っているさまざまな工夫についてご紹介したいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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