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~AI内視鏡の可能性~
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院長コラム
― AIは心強いパートナー―
近年、AI(人工知能)はさまざまな分野で活用されるようになりました。医療の世界も例外ではなく、内視鏡診療においてもAI技術は急速に進歩しています。

今月、国際誌「DEN Open」に、私も共同研究者・共著者として参加した小腸カプセル内視鏡に関する研究論文が掲載されました。九州大学の宮園先生を中心とした研究で、AIを用いることで小腸病変の発見率が向上し、読影時間も短縮できることが示されました。

こうした研究結果を見ると、「将来はAIが医師の代わりになるのではないか」と考える方もいらっしゃるかもしれません。しかし、私はそうは思っていません。
AIの最大の役割は、医師に代わって診断することではなく、医師の見逃しを減らし、診療をサポートすることにあると考えています。
内視鏡検査では、どんなに経験を積んだ医師であっても、人間である以上、疲労や集中力の低下などによる見落としの可能性を完全にゼロにすることはできません。AIはそのような人間の弱点を補い、「もう一人の目」として働いてくれます。つまりAIは医師の代わりの存在ではなく、患者さんにより良い医療を届けるための心強いパートナーなのです。

当院でもAI内視鏡システムを導入しており、日々の内視鏡診療に活用しています。AIが病変の可能性をリアルタイムで提示し、それを医師が最終的に判断することで、より精度の高い検査を目指しています。
ただし、最近の私の実感としては、小腸カプセル内視鏡と異なり、胃カメラや大腸カメラといった通常の内視鏡では、AIの能力を十分に引き出すために内視鏡医の知識や技術、そして様々な工夫が必要だと感じています。
AIの進歩は非常に素晴らしいものですが、現時点では「AIがあれば誰でも同じ検査ができる」というわけではなく、医師とAIがそれぞれの強みを生かして協力することが重要だと考えています。
この点については、6月に予定している講演後に本コラムでも、患者さんにも分かりやすい形でご紹介したいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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