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~検査で異常がないその先に!~
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院長コラム
新年あけましておめでとうございます。本年も、皆さまのご健康に少しでも貢献できるよう、スタッフ一同、診療にまい進してまいります。どうぞよろしくお願いいたします。
前回に引き続き、今回は胃腸の不調の中でも「炎症や腫瘍といった異常が見つからないのに、症状が続くタイプ」のお話をしたいと思います。これを専門的には「機能性胃腸症」と呼びますが、内視鏡検査や血液検査、画像検査などで明らかな異常が見つからないにもかかわらず、
☑食後の胃もたれ ☑お腹の張り ☑ガスがたまりやすい ☑下痢や便秘を繰り返す ☑腹部の痛みや不快感 といった症状が慢性的に続く状態を指します。
代表的な疾患として、機能性ディスペプシア(FD) や 過敏性腸症候群(IBS) が知られています。

これらの不調は、胃腸そのものが過敏になっている状態や、脳と腸の相互作用、ストレス、自律神経の影響などが関係して起こると考えられています。検査で異常が見つからないからといって、症状が「気のせい」というわけではありません。体のはたらきのバランスが崩れている状態なのです。
とくに近年増えている IBS(過敏性腸症候群) では、食べ物が症状を強めるケースが少なくありません。そこで注目されているのが、FODMAP食という食事の考え方です。
FODMAPとは、腸で吸収されにくく、発酵しやすい糖質の総称で、
■発酵性オリゴ糖 ■二糖類(乳糖など) ■単糖類(果糖など)■ポリオール(糖アルコール)
の頭文字を取ったものです。これらは小腸で十分に吸収されず、大腸で発酵することでガスや水分を増やしやすく、
☑お腹が張る ☑ガスがたまる ☑痛みや不快感が出る といった症状の原因になることがあります。

こうした症状を引き起こしやすい食べ物の摂取を一時的に控えることで、腹部膨満感やガス、腹痛、下痢や便秘などを和らげる食事法が低FODMAP食です。多くの研究でも、低FODMAP食は IBSの症状改善に有効であることが報告されています。
ただし、大切なのは「一生制限する食事」ではないという点です。一般的には、まず一時的にFODMAPを控える → 少しずつ再導入し、症状の反応を見る → 自分に合った食事バランスを見つける という段階的な進め方が推奨されています。
今回は主に『腸』の機能性疾患についてお話しましたが次回は『胃』についてお話したいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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