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~天体観測― 胃から性格を読み解く②~
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院長コラム
前回は、ピロリ菌感染による胃炎を通して、「胃の性格をどのように読み解くか」についてお話ししました。今回はその続きとして、ピロリ菌感染“以外”の胃炎や胃の変化から、体全体の状態を読み解くというお話をさせてください。
これまで、胃の不調があると「ピロリ菌が原因ではないか」と考えられることが多くありました。
しかし最近の胃内視鏡検査では、ピロリ菌による胃炎を疑って検査をしてみたものの、実際にはピロリ菌が見つからないというケースが、以前より増えてきています。
「では、なぜ胃に変化があるのに、ピロリ菌がいないのでしょうか?」
その理由として、いくつかの可能性があります。例えば、
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胃全体がやせているように見え、長年のピロリ菌感染を疑ったものの、
実際には自己免疫の異常によって起こる胃炎だったケース -
軽い胃炎に見えたものの、
ピロリ菌とは少し性質の異なる細菌の感染や、
胃薬を長期間使用した影響による変化だったケース -
胃の粘膜がでこぼこしていて胃炎を疑ったが、
生まれつきの体質(遺伝的な要因)による変化だったケース
などがあります。
これらのケースで、とても大切な共通点があります。それは、胃だけの問題にとどまらないということです。
自己免疫性胃炎では、甲状腺疾患など他の自己免疫疾患を合併しやすい
胃薬の長期服用では、骨粗鬆症や認知機能低下との関連が指摘されることがある
遺伝性疾患では、乳がんや膵がんなどの悪性腫瘍が、一般の方より高頻度に発症する
といったように、胃の所見は全身の病気の「入口」になっていることが少なからずあるのです。だからこそ、私たちは胃の中だけを見て終わりにしてはいけません。

胃の粘膜に現れる変化から、その背景にある“見えないもの”を内視鏡をのぞき込んで読み取ろうと努めることが大切だと考えています。まさに、「見えないものを見ようとして望遠鏡を覗き込んだ」(BUMP OF CHICKEN『天体観測』)という姿勢そのものです。
胃内視鏡は、単に胃の病気を見つける検査ではありません。胃を通して、その人全体を観るための検査でもあるのです。
次回は、ちょっと脱線して「胃の内視鏡の受け方」についてお話ししたいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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