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~ピロリ感染 ― 胃の性格を読み解く①~
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院長コラム
今回は、「胃の性格の読み解き方」について、胃の症状の原因となるタイプ別分類を、私なりの考えとしてお話ししたいと思います。あくまで私見であり、教科書に書かれている一般論とは少し異なる視点も含まれますので、その点はご理解ください。
まず、最も重要で、患者さんご自身も気にされることが多いのが、「ピロリ菌感染による胃の症状」です。
ピロリ菌に感染していても、まったく症状がない方は少なくありません。一方で、ピロリ菌感染によって胃の粘膜に炎症が起こると、その炎症のタイプや時期によって、さまざまな胃炎が生じます。
具体的には、◆鳥肌胃炎 ◆襞壁腫大胃炎 ◆慢性胃炎 ◆急性胃粘膜障害などが代表的です。
これらは、ピロリ菌感染の初期から慢性期までのさまざまな段階でみられ、
胃部不快感や胃痛、ムカムカ感など、比較的強い症状として現れることが多いのが特徴です。
原因がピロリ菌である以上、治療の基本は薬による除菌治療です。多くの場合、除菌が成功すれば症状は改善します。
ただし、ここで大切なのは、「症状が良くなれば、それで終わりではない」という点です。
特に、鳥肌胃炎や襞壁腫大胃炎は、除菌後であっても胃がんのハイリスク群と考えられています。
そのため、症状が落ち着いたあとも、定期的な胃内視鏡検査が非常に重要になります。また、胃炎がどの程度**広がっているか(範囲)**も重要なポイントです。胃炎が広範囲に及んだ状態で除菌を行った場合、やはり将来的な胃がんリスクは一定の割合で発症するリスクがあります。
ピロリ菌感染の胃は、「症状」「炎症のタイプ」「炎症の広がり」を総合的に評価してはじめて、その胃の“性格”が見えてくると考えています。
次回は、「ピロリ菌がいない」場合の性格の読み解き方をお話ししたいと思います。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」
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