~知っておきたい大腸がん対策~

こんにちは。
当院前の約20台分のアスファルトの駐車場の整備工事もいよいよ始まり、新クリニックの開院まで残り1カ月となりました。
地域の皆さまに、より快適にご来院いただける準備を着々と進めています。

さて今回は、患者様からよくいただくご質問のひとつ「大腸がんには何を気を付けたらいいですか?」という大切なテーマについて、わたしなりの答えを3つにまとめてお話しします。

① 生活習慣を整えることがスタートです

がんの発症には日々の習慣が深く関わっています。とくに以下の生活習慣は、大腸がんのリスクを高めるといわれています。

🚬喫煙 🍺過剰なアルコール摂取 🍖高コレステロール食や赤肉(豚・牛など)のとりすぎ 🛋運動不足

実際に日本では、1990年以降、大腸がんの患者数が急増していますが、これは生活の欧米化や食生活の変化が影響していると考えられています。ですから、禁煙・節酒・食生活の見直し・運動の習慣化は、がん予防にとても効果的です。そして何より、これらは病院に通わなくても、ご自身の生活の中で実践できることです。

② ご自身の「体質」を知っておくこと

難しく考える必要はありません。まずは、ご家族(特にご両親やご祖父母)に大腸ポリープや大腸がんを指摘された方がいらっしゃるか、ぜひお聞きになってみてください。大腸がんには「なりやすい体質」があることが分かってきています。特に、両親・祖父母など近い血縁に経験者がいる場合は、自分もリスクが高めである可能性があります。「自分は大丈夫」ではなく、「自分の家系はどうかな?」と知っておくことが、予防の第一歩です。

③ 最後に大切なのは「早期発見・早期治療」

大腸がんの多くは、大腸腺腫(ポリープ)という良性の段階を経て、時間をかけてがんに変化していきます。ですから、まだ数ミリの小さなうちに見つけて切除できれば、がんになる前に防ぐことができます。

では、そうするにはどうしたらいいの? という一番大事なことを次回コラムでお話します。どうぞご期待ください!

医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」(2025年11月4日 リニューアル・オープン予定)
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