~難病診療をもっと身近に~

こんにちは!この秋から新しく院長を務めさせていただくことになりました原田英です。これからは私がこの「院長コラム」を担当してまいりますので、どうぞよろしくお願いいたします。

さて、最近は雨の日が増えてきましたね。いよいよ梅雨入りでしょうか。そんなお天気にも負けず、クリニックのリニューアル工事は順調に進んでいます。関係者の皆さまのご尽力には本当に頭が下がる思いです。

先月、山口県周南市で「炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎やクローン病)」について講演を行いました。全国に約30〜40万人の患者さんがいる、決して珍しくない難病です。

治療はこの10年で大きく進歩し、多くの方が薬で症状をコントロールできるようになりました。その一方で、薬の選択肢が増えたことで、個々に合った治療を見極めることがより重要になっています。講演では、そうした個別対応の診療についてお話ししました。

皆さんにもわかりやすくお伝えすると、当院でも血液・便の検査や超音波検査(エコー)などを活用して、できるだけ負担の少ない方法で病状を把握できるよう努めています。特に大腸カメラ(内視鏡検査)は、正確な診断ができる大切な検査ですが、「痛そう」「つらそう」と心配される方も多いですよね。当院では、眠ったまま苦痛なく検査を受けていただけるよう、鎮静剤を使った方法を取り入れています。また、「注射よりも飲み薬がいい」「できるだけ病院にいる時間を短くしたいので点滴ではなく皮下注射がいい」「妊娠を考えているので赤ちゃんへの影響が少ない薬がいい」など、患者さんそれぞれのライフスタイルやご希望をしっかり伺って、それに合わせた治療を大切にしていきたいと思っています。そのような理念や体制で、当院はリニューアル後、さらにクリニックの良さを生かしながら診療し、患者様に喜んでいただきたいと考えております。

今回は少し専門的なお話になりましたが、当院では幅広い一般内科診療、内視鏡(胃カメラ・大腸カメラ)、がん検診などにも力を入れています。現在行っているリニューアル工事では、そうした診療にもよりしっかり対応できるよう、令和の時代にふさわしいクリニックへの生まれ変わりを目指しています。

これからもこのコラムを通じて、皆さまにさまざまな情報や思いをお届けしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

医療法人英知会「原田内科胃腸科医院」
〒753-0021 山口県山口市桜畠2丁目6-8
TEL. 083-923-2344