こんにちは。
当院の新しい看板がとうとう完成し、クリニック前に立ち上がりました!このたび名称を「はらだ内科・内視鏡クリニック」と改め、新しいスタートを切ります。地域の皆さまにより専門的で質の高い内視鏡診療を提供する決意を込めた名称です。多くの方からも「いよいよ開院ですね」とお声をかけていただき、身の引き締まる思いです。
さて、前回に続き今回のテーマは「大腸がんを早期発見するために何がベストなのか?」についてです。大腸がんは日本でも年々増加しており、男女ともに罹患率・死亡率の上位に位置する病気です。しかし一方で、早い段階で発見できれば「治るがん」であることも知られています。そこで重要になるのが「検査」です。
現在日本で行える大腸がん検査には、主に「便潜血検査」「大腸カプセル内視鏡」「大腸CT(CTコロノグラフィー)」「大腸内視鏡検査」があります。それぞれに特徴があり、メリット・デメリットを理解することで、ご自身に合った方法を選ぶことができます。今回はその中でも「メリット」に焦点をあててお話しします。
「便潜血検査」は簡便で毎年繰り返しやすい点が長所です。
「大腸カプセル」は腸への直接の刺激が少なく大きな血管の病気などお腹へ少しでも刺激を減らしたい方へ、「大腸CT」は3Dで観察でき長い腸の方でも一番奥まで観察しやすいという特徴があります。そして「大腸内視鏡検査」は、がんやポリープを直接確認できるだけでなく、その場で切除まで行える点が最大の強みです。つまり「診断」と「治療」を同時に行える唯一の方法なのです。
大腸がんの多くは、最初から「がん」として発生するのではなく、「大腸腺腫(ポリープ)」と呼ばれる良性の状態を経て、時間をかけてがん化していきます。ですから、まだ数ミリの小さなポリープの段階で発見し切除できれば、がんになる前に予防することが可能です。これこそが「早期発見」の大きな意義であり、「大腸内視鏡」を受ける最大のメリットであると考えます。
では逆に、それぞれの検査にどのようなデメリットがあるのか?そして当院ではそのデメリットをどのように軽減する工夫をしているのか?については、次回のコラムで詳しくお話ししたいと思います。どうぞご期待ください。
医療法人英知会「はらだ内科・内視鏡クリニック」(2025年11月4日 リニューアル・オープン予定)
〒753-0021 山口県山口市桜畠2丁目6-8
TEL. 083-923-2344