~医療の二面性~

旧診療所の解体工事が少しずつ進んでいます。それにあわせて、新クリニックの後面も完成し、前面も少しずつ建物全体の姿が見えてきました。日々変化していく様子に、私自身も期待と希望ににあふれています。

さて、前回までピロリ菌についてお話をしてきましたが、このコラムを読まれた患者さんから直接ご質問をいただきました。

Q.「次はいつ胃カメラ(胃内視鏡/上部内視鏡)を受けたらいいですか?」

病院や医師によって「1年後です」と言われることもあれば、「2年後でいいですよ」と案内されることもあります。なぜ違うのでしょうか?そして、どちらが正しいのでしょうか?

私の答えは、どちらも正しいということです。正解は、患者さんそれぞれの状況によって変わります。

背景を理解するためには、医療の二面性(行政と医学)について、まず行政の方針について知っていただく必要があります。市町村が主催する胃がん検診では以下の山口市のホームページ(がん検診等(個別検診)について – 山口市ウェブサイト)で示されているように「2年に1回」とされています。これは、大勢の患者さんを対象に調べた結果に基づいています。

1年ごとに胃カメラを受けた人と、2年ごとに受けた人を長期間追跡した研究で、胃がんによる死亡率に差がなかったのです。したがって、行政の立場からは「2年に1回で十分」という方針になっています。

 

一方で、もう一面の実際の臨床現場では「1年ごとに受けてください」とお伝えする場合も少なくありません。そこには大きく二つの理由があります。

この続きについては、次回のコラムで詳しくお話ししたいと思います。どうぞご期待ください。

なお、コラム読者様よりもう少し大きい字の方が読みやすいというご指摘をうけましたので、字を12→14Pへ大きくしております。当コラムにご意見がありましたら、どうぞ貴重なご意見を頂ければ幸いです。

 

 

 

 

医療法人英知会「原田内科胃腸科医院」
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