~元気の源は食事と運動から~

こんにちは。

最近、「疲れやすい」「食欲がない」「体重が減った」と感じることはありませんか?
もしかすると、それは前回のコラムでふれた「フレイル(虚弱)」のサインかもしれません。

フレイルとは、年齢とともに心や体の機能が少しずつ弱ってくる状態です。
ただし、食事と運動を見直すことで、回復できる可能性も高いのです。

~食事は体と心のエネルギー源~
高齢になると食欲が落ちたり、噛む・飲み込む力が低下することで、栄養が不足しがちになります。特に大切なのが『たんぱく質』です! 筋肉や免疫の働きを支える栄養素で、加齢とともに吸収されにくくなるため、意識的にとりましょう。分かりやすいように、以下の画像はオーラルフレイルと栄養 | 健康長寿ネットより引用しています。

鶏肉・魚・卵・豆腐・納豆・牛乳・ヨーグルトなど、手軽に食べられるものを毎食少しずつ取り入れるのがポイントです。

~運動は元気を保つ土台~
筋肉は年齢とともに落ちやすくなりますが、軽い運動でも継続すれば効果があります。
1日少しの15分の散歩や、椅子に座ったままでの足上げ、かかとの上げ下げなど、日常に取り入れやすい運動から始めてみましょう。イメージしやすいようにフレイル予防<実践編> | 健康ふくしまポータルサイトから下図を引用しました。

運動には、筋力の維持だけでなく、食欲の改善、気分の安定や、認知症・便秘の予防効果もあります。テレビを見ながら、歯みがきしながらなどの「~~~しながら」運動でもOKです。

~フレイル予防に漢方が有効な可能性~

前回のコラムでふれた老年病学会で最近は漢方がフレイル予防に役立つ報告が増えてきました。漢方については、いずれこのコラム様々なことに触れたいと思います。


「おかずに豆腐を足してみよう」「今日は少し体を動かしてみよう」―そんな小さな工夫が、明日の元気につながります。

できることから、毎日の暮らしに食事と運動の習慣を無理なく取り入れていきましょう。

医療法人英知会「原田内科胃腸科医院」
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