こんにちは!
梅雨もすっかり明けて、夏らしい日が続いていますね。皆さま、お元気にお過ごしでしょうか?
そんな暑い中でも、関係者の皆さまのおかげで、新しいクリニックの工事は順調に進んでいます!建物の骨組みも見えてきて、少しずつ形になってきました。
さて、前回のコラムでは「第111回 日本消化器病学会総会」に参加したお話をしましたが、今回は後輩の先生の表彰をお祝いに行っただけでなく、私自身も学術評議委員会に出席し、シンポジウムでは研究の発表もしてきました。
今回発表したのは、「大腸憩室(けいしつ)からの出血に対する新しい治療法」に関する研究です。
少し専門的な話になりますが、「大腸憩室」というのは、大腸の壁の一部が外にふくらんで、小さな袋のようになったものを指します。イメージとしては、下図の矢印のように風船の一部がぽこっとふくらんだような感じです。
実は、大腸憩室は60歳以上の方の約半分に見られます。原因としては、肥満、便秘、そして野菜などに含まれる「食物繊維」の不足などが関係しています。
多くの場合、この憩室は特に症状を起こさず、知らないうちに持っていることも多いのですが、まれに袋の中にばい菌がたまってお腹が痛くなったり、血管が切れて出血することもあります。
もし検査で「大腸憩室があります」と言われたことがある方は、あわてる必要はありませんが、今後のために「体の特徴」として覚えておくと安心です。そして、運動をしたり、野菜を多くとったりと、生活習慣を見直してみましょう。
こうした情報を知っておくことは、「今」は問題がなくても、「将来」の自分の体を守るヒントになるかもしれません。
これからも、皆さまの健康に少しでも役立つコラムをお届けしていきたいと思います。どうぞお楽しみに!
医療法人英知会「原田内科胃腸科医院」
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