先週は雨が続き、まさに梅雨本番といった天気でしたね。そんな中でも、関係者の皆様のおかげで、医院のリニューアル工事は順調に進んでいます。心より感謝申し上げます。
昨日には、広島駅近くで開催された「第123回日本消化器病学会中国地方会」に参加してきました。今回は、研修医の先生の発表指導のほか、学会の座長や評議員会への出席など、多くの役割をいただきました。
参加を通じて特に印象に残ったのが、私の専門分野の一つである「遺伝子学的検査」に関する最新の研究成果です。多くの病気と遺伝子との関係が次々に明らかにされており、その進展には驚きを隠せません。
遺伝子学というと難しく聞こえるかもしれませんが、簡単に言えば「体質」に関する学問です。遺伝子検査とは、「どんな病気にかかりやすいか」という体質を知る手がかりになります。これまで私が関わってきたのは、「がんになりやすい体質」や「まれな腸の病気」など重篤な疾患を対象とするものでしたが、最近では「脂肪肝になりやすい」といった生活習慣病にまで検査対象が広がってきています。
血液検査ひとつで将来のリスクを予測できる――。そんな時代が、もうすぐそこまで来ています。
次回のコラムでは、遺伝子学について皆様の健康にどのように役立つかお話ししたいと思っています。
医療法人英知会「原田内科胃腸科医院」
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